「ヘム」のこと

「ヘム日記の『ヘム』って何ですか?」というご質問をいただきました。

ヘムはベトナム語のhẻm(ヘ~ム)=「路地」のこと。私がホーチミンで暮らしていた約5年間、2回引っ越しをして、合計で3か所の家に暮らしたのですが、いずれも大通りには面していない路地のなかにある家でした。3軒とも偶然見つけた家でしたが、なんだか不思議なご縁を感じました。そして、私がいるところ=路地の自室からベトナム情報を発信してみよう、という想いを込めて立ち上げたブログを「ヘム日記」と名付けたのでした。懐かしいです…(笑)

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路地というと、人がやっと通り抜けられるような狭いイメージがあるかもしれませんが、写真のようにバイクも悠々通れる広めの路地がたくさんあります。民家が建ち並び、風通しをよくするために開け放たれたドアからは、家の中まで覗き見れてしまいます。自転車に乗った女性たちが、歌うような大声で果物やおこわを売り歩く姿もあり、ヘム散策は本当に楽しいのです。

北部では、ngõ(ゴ~)と呼ばれるという路地ですが、南部ではhẻm(ヘ~ム)のほうが一般的で、私はすっかりこちらのほうに慣れてしまいました。東京・江古田には「Ecoda Hẻm」という名のベトナム料理屋さんがありますが、ここのオーナーさんも、南部に親しんできた方なのかなぁなんて、勝手に想像させていただいています。

今後も現地に行くたびに、カメラを持ってヘム散策に興じたいと思っています。

★写真は以前旅をした、水上マーケットで有名な街、Cần Thơ(カントー)のヘムです。カントー旅の様子はこちらに書いています。よろしければあわせてご覧ください。

From Hem

“「ヘム」のこと” への2件の返信

  1. hẻmかあ。どうしてただの路地に看板をつけて、ナンバー、看板までつけているのでしょう? hẻmは自然発生的なものでしょうか、それとも「ここをhẻmにしよう」と考えて作られているのでしょうか。とても不思議ですね。

  2. 赤嶺さん、コメントをありがとうございます!返信が遅くなりすみません。現在ベトナムの通りにはすべて名前が付けられていますが、これはフランス植民地の影響で、当時はフランス語だったものを独立後にベトナム語へと整備していった経緯があります。フランス自体が路地にもすべて名前や番号をつける国なのかは私もよく知らないのですが、もともとのフランスの整備の仕方が大きく影響しているのではと想像しています。ベトナム各地のヘムはそれなりに大きく、私がいたホーチミンでもあちこちのヘムの中に民家がかなり建ち並んでいました。住所を正確に整え人々の所在を明らかにし国としての統制をはかる、また各地への郵便物の確実な運送を行うことは、ベトナムが大事にしてきたことだと聞いてきましたので、ヘムに看板や番号を付けることはやはり必須だったのだと思います。
    私も引き続きヘムに関心を寄せていこうと思います!

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