チャウドックへ

一週間のベトナム滞在中、ツアーと共にメコン川流域の地、An Giang(アンザン)省の Châu Đốc(チャウドック)という場所に行ってきました。一泊してツアーはここから船でカンボジアの首都プノンペンへ移動、私はひとりホーチミンへと引き返したのですが、このチャウドックのことを少しだけ記録しておこうと思います。

ホーチミン市の中心部を朝7時30分に出発、途中の休憩をはさんで、14時過ぎには目的地であるチャウドックのホテルに到着しました。数年前まではもっと時間がかかりましたが、道路が整備されたおかげ少し短縮されました。道中、アンザン省に入ったばかりのあたりで、車のドライバーさんの紹介でとある食堂にて昼食をとることになりました。ドライバーさん曰く「この店に来たことがないということは、アンザン省に来たことがないということだ」というほどの有名店だそう。お店の情報は下記のおしぼりに記載されています~。

P_20170302_121121

P_20170302_120907

外国人グループは我々だけでしたが、店内は地元の人々、あるいは国内旅行風の人々でとても賑わっていて、熱気に包まれていました。ただし「熱気」の理由は人の多さだけではなく、実はここは、アンザン省名物の「Lẩu mắm(ラウ・マム/発酵魚鍋)」が美味しいと評判の店だったのです。暑い土地で汗を流しながら食べる鍋というのもまた悪くありません(食いしん坊)。ちなみに mắm(マム)という単語、nước măm(ヌォック・マム/魚醤)でも使われベトナムではよく耳にしますが、川本邦衛先生の『詳解ベトナム語辞典』には「ベトナム風塩辛(小魚を塩と炒り米の粉の中に漬けて発酵させた食品)」と書いてありました。さてその鍋ですが…

P_20170302_122045

なんとも言えない、闇鍋感!(笑)うなぎのブツ切りがそれを助長しているのですが、上述した「マム」が使われているためにかなり独特の匂いもあって、メンバーの中には顔をしかめる人も。気持ちはよくわかります、でも私は過去の経験から知っているのです、この鍋が美味しいことを!こんなに魚介たっぷりなんだから美味しくないはずはなく、実際に食べてみると、いろんな味がうまい具合に調和していて絶品!ドライバーさんがオススメしてくれるのも納得でした。

P_20170302_120856

鍋には魚介の他にたっぷりの野菜を入れて一緒に煮込みます。個々のお椀には Bún(ブン/米麺の一種)を盛り、  そのうえに鍋の具材を取って食べるのがベトナム風。だんだんと、匂いさえも気にならなくなる美味しさなのですから不思議です(ドリアンと通ずるところがありそうな…)。

P_20170302_151208

P_20170302_151219

鍋をいただいてからさらに1時間ほど車で走り、無事にチャウドックに到着。写真は宿泊したホテルのテラスから撮ったものです。川の上に住まう人々の暮らしが垣間見え、この地域ならではの風景が広がっていました。何度も来ている場所なのですが、来るたびにやっぱり好きだなと思います。つい、ホーチミンの喧噪と比較してしまうのかもしれません。

P_20170302_153026

今回は束の間の滞在でしたが、ベトナムのあちこちの土地に行けるのはいつまでたっても嬉しいことです。私はカンボジア行きの船には乗りませんでしたが、水路で国境を超えるってものすごく浪漫があるなぁと思います。日本にいたらなかなか味わいにくい「国境」という概念に、少し思いを馳せてみたひとときでした。このテラスで飲んだサイゴンビールの味といったら。

From Hem

Posted in

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です