右目にものもらいができてしまいました。初めてではないですが、前回患ったときの記憶がないので、かなり久しぶりです。小さな粒が出現、というよりは、まぶた全体が腫れていて、まるで泣きはらした夜の翌朝か、誰かに殴られたかのような様相。ただでさえ小さな目がさらに小さくなり、鏡を見るたびにため息をつきながら、目薬をさす今日この頃…。眼科の先生曰く、暑さで人間の免疫力が低下する一方、バイ菌たちは元気になるこの時期、ものもらいの患者さんはとても多いのだとか。皆さんもお気をつけくださいませ…。
とはいえ、日頃起こらないことが起こるときは、新しい単語を覚えるチャンスと、前向きに捉えることにしています(笑)というわけで、「ものもらい」。知らなったので調べてみると、名詞で lẹo(レオ)とありました。例文としては、以下のような感じでしょうか。ネット上の情報から少々アレンジして引用します。
Mắt tôi bị lên lẹo đã một tuần mà chưa khỏi.(私の目にものもらいができて1週間が経つが、まだ治らない)
ところで、ちょっと検索してみると、lẹo 以外に chắp(チャップ:「プ」はほとんど読まない)という単語もあるらしい。これらがイコールになっている辞書もありましたが、調べてみると医学用語としては区別され、lẹo=「麦粒腫」、chắp=「霰粒腫」のようです。さて、今度は日本語が難しいぞ… ということで、こうして一つの単語をめぐる言葉の調査は続いていきます。私の母語である日本語の理解がないことには、ちゃんと訳すことはできないのだからと、自分を戒めながら。
早く右目の腫れがひくことを願いながら、こうして出会えた新しい単語を今日もまた、頭の片隅にとどめています。
【単語メモ】
*mắt(マッ):目
*bị lên lẹo(ビ・レン・レオ):ものもらい(麦粒腫)ができてしまう → bị (漢字は【被】)は受動態を作るために動詞の前に置き、ネガティブな受動を表す(ポジティブな受動は được を使用)。lên は動詞で「上がる」、この場合は目に lẹo(ものもらい)が「出現する、登場する」という意味で使われている様子。
*文 + đã(ダ~)+ 期間:この形で「(文)をしてから(期間)が経過する」の意。
*một tuần(モッ・トゥアン):一週間
*chưa khỏi(チュア・コ~イ):まだ治らない → chưa+動詞で「まだ~でない」という未完了の表現。 動詞 khỏi は「治る」。
From Hem