「法廷通訳に関する研修会」に参加しました

8月1日、日本弁護士連合会が主催する「法廷通訳に関する研修会 通訳におけるメモと記憶のメカニズム」に参加してきました。→研修会の詳細はこちら

私は現在、埼玉弁護士会と東京弁護士会に通訳人登録して、弁護士さんたちがベトナム人被疑者・被告人に接見する際の通訳をさせていただいています。法廷通訳はこの範疇ではなく、私自身も経験はありませんが、今年に入ってベトナム語通訳人の入る公判を二回ほど傍聴する機会があり、大変勉強になりました。公判の傍聴自体が初めてで、審理の過程を知識としては知っていたものの、目の当たりにすることでより明確になりました。また、日頃他の人がベトナム語の通訳をする場面に出くわせることもほとんどないため、「なるほど、こういう時はこういう言い回しや振る舞いをするとスムーズなんだ…」というのを実感し、日々の自分の通訳の在り様を振り返る大変良い機会となりました。

そんな過程を経て参加することのできた、今回の研修会。メモの取り方(ノートテイキング)に重点を置いた会でしたが、それが正確で丁寧な通訳を行うためにいかに重要であるかを学ぶことができました。なかでも印象深かったのは、法廷という特別な場所で通訳する際には「言いよどみ」(日本語で言うところの、え~と、あの~、ん~、そうですね…など)も忘れずに通訳するべきだ(メモに取るべきだ)、という講師の方からのご意見。被告人が「何を話すか」はもちろん、「どのように話すか」も同じように重要であるためです。

私は通訳としての特別な訓練を受けた経験はなく、これまで実務を行うなかで学び、反省し、経験を積み、少しずつ改善・改良し、進んでました。そのため、こうした研修会はとても貴重で、これまでの自分ができていたこと・できていなかったことを振り返り、課題を把握して今後に活かしていくことができます。自己研鑽を怠ってはいけないと気持ちを新たにする一方で、これからもいろいろな研修会に参加することができたらと願っています。

【研修会でご紹介いただいた参考文献の一部】

『よくわかる逐次通訳』東京外国語大学出版社

『法廷通訳人の倫理』松柏社

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8月1日(火)22時~『ガイアの夜明け』

先日、本当にほんの少しだけなのですが、お仕事で関わらせていただいたテレビ番組があり、まもなく放送となるため、下記にお知らせします。外国人技能実習生問題を特集したもので、そのなかにベトナム人実習生の事例も登場します。

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日時:2017年8月1日(火)夜10時~ テレビ東京

番組:日経スペシャル ガイアの夜明け「ニッポン転換のとき 第四弾 追跡!”絶望職場”の担い手たち」

概要:コンビニエンスストアや飲食店で目にする、外国人店員の姿。今後、労働人口が減少する日本では、外国人はますます重要な労働力となりつつある。外国人と国内の労働現場を結びつけるもののひとつが、「外国人技能実習制度」というシステムだ。外国人に技術を移転し、その国の経済発展を担う人材を育成する”国際貢献”が目的だが、実際には人手不足に悩む中小企業や農業、漁業といった一次産業に「労働力」を提供する役割を果たしている。しかしその現場の多くでは、違法な長時間労働や賃金の不払いといった問題が…。番組では、外国人が直面する過酷な労働現場を取材。その実態を明らかにするとともに、外国人労働者と共生を図る企業の取り組みも追った。私たちの暮らしを支えてくれる外国人労働力を生かしつつ、彼らのためにもなる「働き方」とは−−。(番組HPより)

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私も番組の全貌を知っているわけでは決してないのですが、とても興味深い内容で、少しだけでも関われたことをうれしく思いました。私自身、これまでに仕事などを通してベトナム人技能実習生問題の光と影を目の当たりにし、悶々とする気持ちを抱えてきました。今回この番組のおかげで、自分自身がこの問題についてあらためて考えるきっかけをいただいたように思います。ご興味ある方はぜひチェックしてみてください。

【参考】これまで外国人技能実習生問題を考える上で私が個人的に参考にさせていただいてきた、ジャーナリスト巣内尚子さんの二つの記事シリーズを、あわせて貼り付けておきます。ご興味ある方はぜひご参照ください。

● ベトナム人留学生はなぜ技能実習生を調査したのか (全6編)

● 孤立する技能実習生 (全3編)

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今日のベトナム語~ご出身はどちらですか?

 

昨日、とある通訳のお仕事がありました。詳細は書けないのですが、私は立場的には日本人の方に帯同して、一緒にベトナム人の方に会いにいきました。おふたりは初対面だったので、自己紹介から始めましたが、わりと早い段階で、日本人の方が「あなたのご出身は、ベトナムのどちらですか?」と尋ねました。実は私は、この質問が投げかけられたことがとても嬉しかったのです。主に二つの理由から。

一つは、私自身が知りたかったからです。私はベトナムの方にお会いするときに、「この人はベトナムのどこの出身なんだろう」と、とても気になります。いや、日本人でも何人でも、国籍を問わず、気になるのは私の一種のクセのようなものかもしれませんが、ベトナムの方々に特に尋ねてみたくなるのは、その発音やイントネーション、単語の地域差が、その人が口を開いた途端に顕著だからかもしれません。日本でお会いするベトナムの方は割合的に北部出身の方が多いと感じますが、それゆえ、ホーチミンでいわゆる南部弁を学習した私の発音との差が常々あり、気になってしまうのです。昨日のお相手もハキハキとした北部発音で話す方で、どこから来たのかな…と心の中で気になっていた私。ただ、通訳者という立場上、特に昨日の業務の性質上は、自分から勝手にそれを聞けずにいました。

二つ目は、私の隣にいる日本人の方が、今いる目の前の相手に関心を寄せていることが伝わってきたから。相手の出身地域がわからなくても、仕事上の話はできる状況でした。それでも、そのひとつの質問があったおかげでお相手は笑顔になり、素直にいろいろな話をしてくれました。案の定、ベトナム北部地域のご出身でした。日本人のその方とは、私はこれまで何度か一緒にお仕事をさせていただいているのですが、その過程において、通訳者である私にも、ベトナムという国や人々についてたくさん尋ねてくれる方でした。コミュニケーションの第一歩は、相手に関心を持ち、それを表現すること。そのことを久しぶりに目の当たりにできた、貴重なひとときでした。

「あなたのご出身は、ベトナムのどちらですか?」…このフレーズを私は、Quê của bạn ở đâu? (クエ・クーア・バン・オー・ダウ)と訳しました。直訳は「あなたの故郷はどちらですか?」 出身地について尋ねたいとき、ベトナム語でももちろんいくつかの表現ができるはずですが、私が現地で暮らしてきた経験から「故郷」=quê (クエ)という単語を用いるのが一般的であり、スムーズであるという印象です。このフレーズに私が少しのノスタルジーを感じてしまうのは、この「故郷」という単語を用いた感傷的な歌が、ベトナムには多いからかもしれません。

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ベトナム語試験を受けてきました

6月25日(日)、第1回「実用ベトナム語技能検定試験」を受けてきました。特定非営利法人・東南アジア言語普及協会が独自に作成、開催をしているものですが、日本で初のベトナム語検定試験。過去問もなく、どんな問題が出るのか全く分からないままのチャレンジ!(一応ウェブサイト上には問題例が載っているのですが…全く参考になりませんでした、涙)

私は二級を受けました。リスニング35分、筆記が75分。率直に言って…難しかったです!!特にリスニング。1回しか聞けないし、速度はわりと速め、北部発音、出題内容としてはビジネスの場面が多かったように思いました。いやぁ、精進しなければいけないなぁと背筋が伸びました。筆記は、語彙を問うもの、語順を問うもの、長文読解などさまざま。問題量が多くて終了時間ギリギリまでにらめっこしていました。長文読解は、個人的には読み物として面白いものが多く、試験じゃなければもっと堪能したかったなぁ、なんて。ただ、他の級の問題もわからないのですが、何に依拠して問題を作成していて、何を基準として級を分けているのかはとても気になるところでした。

会場は目白の専門学校でしたが、二級だけでもざっと50名近くはいるようで、他の級の教室にも人がたくさんいました。普段なかなか、ベトナム語を学習している・学習したことのある方々との交流が少ないため、それだけの人数が参加していることも驚きました。皆さんどういう経緯で受けに来ているのかなぁなんて、密かに興味津々でもありました。

二級は200点満点で75%以上が合格とのこと…。けっこう心配していますが、7月下旬に結果が来るのを待ちたいと思います!

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金沢旅(終)~再会

ゲストハウスもお祭りも、街並みも、そしてお目当てだった美術館でのコンサートも、満喫しすぎってくらいに楽しんだ金沢旅。これだけでも大満足なのに、実は最後にもう一つ、さらにうれしいことがありました。金沢出身・ホーチミン在住の友人Hさんの一時帰国が私の旅と偶然にも同じタイミングで、なんとなんと、金沢の地で再会することができたのでした。奇跡。

私が金沢に憧れを抱いたのは、ほとんどこのHさんの影響でした。Hさんからいつも、「ゆきさん、金沢は本当にいいところなんだよ~」という話を聞いていて、おかげで私のなかで金沢は「日本国内でいつか必ず行きたいところNo.1」になっていました。そんなHさんとタイミングよく金沢でお会いできたことが、とてもとてもうれしくて。私が参加していたコンサートが終わった時間を見計らって、21世紀美術館で待ち合わせをしました。

ホーチミンで出会った我々。日本で会うのはこれが初めてのことで、なんだか不思議な感じでした(笑)Hさんは金沢に着いたばかり、かつ、私は埼玉に帰る新幹線に乗る数時間前でもあったので、あまり時間に余裕がなかったのが残念ですが、Hさんおすすめのパン屋さんに行っておしゃべりを楽しんで、素敵な古本屋さんも教えてもらいました。束の間でしたが、楽しい時間を過ごすことができてとっても感慨深く、同時に、ホーチミン帰りのHさんの道路横断が危なっかしくてたまらず、笑いが止まりませんでした(笑)Hさん、お忙しいなか本当にありがとう。

 

金沢旅の記録はこれで終わります。こんなにうれしく心に残るひとり旅は久しぶりで(たぶん、ベトナムから帰国する前のカーマウ旅以来…)、なんだかいろいろと綴っておきたくなってしまいました。ひとりでいるからこそ伝えたくなる、誰かと共有したくなるのは本当だなぁとつくづく思います。こんな個人的な旅日記を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。金沢にはいつかまた必ず足を運ぼうと思います。そういう場所が新たにできたことが、何よりもうれしい私なのです。

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