ARBAの夏ツアー、始動です

私もメンバーとなっているNPO法人ARBA。ベトナムとカンボジアで教育支援を行っている団体で、正式名称はThe Alternative Relation Bridge in Asiaといいます。建物を建てたりお金を渡したりするのではない、より人と人との関係を大事にした「もう一つの支援の在り方」を目指して、2005年に設立されました。

私が大学生だったころ。ARBAが主催するツアー「エクスポージャーツアー」に参加したのがきっかけで、初めてベトナムに渡りました。これが私の、初めての外国への旅でした。当時の私は未成年で、この旅のためにドキドキしながら紺色のパスポートを取得したことを覚えています。そのときはまだ、ベトナムやベトナム語との長いお付き合いができるようになるとは夢にも思っていませんでした。ご縁というのはつくづく、いつ、どこからやってくるのかわからないものだなぁと感じます。

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そんなARBAの「エクスポージャーツアー」、今年の夏の開催が決定しました!

これまで同様にベトナムとカンボジアの二か国を、約2週間かけて巡ります。私たちがこのツアーを「スタディツアー」と呼ばないのには理由があって、勉強して知識を得ることよりも、参加者一人ひとりが現場で実際に見て聞いて感じることを大切にしているからです。グループで行くけれど、感じるのはあくまでも一人ひとり。ARBAのスタッフも同行しますが、先生でも指導者でもなく、一緒に旅を楽しむ仲間。自由な雰囲気のなかで訪問先の人々の置かれている状況を見ていただき、国際支援の在り方を共に考え、「じゃあ、自分たちにできることって何だろう?」と議論してゆきます。

ベトナムやカンボジア、そして国際支援にご興味のある方、「スタディ」じゃないツアーに参加してみたい方、まずはぜひ今夏のツアーのための特設サイトをご覧いただければと思います。どんなルートで行くのか、何をするのか、気になる費用は…??など、詳細はすべてこちらに掲載されています。

★ツアー専用サイトはこちら

皆さまからのお問合せやご参加を、心よりお待ちしています。どうぞよろしくお願いいたします。

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フランス語由来のベトナム語と目玉焼きの謎

ベトナム語は、1000年以上に渡る中国からの支配の影響で漢字由来の単語がとても多いですが(これは私たち日本人がベトナム語を学ぶうえでとても有利に働きますが)、フランス植民地の影響でフランス語からそのままベトナム語として定着した語彙(主に名詞)も多数存在します。本サイトの『ベトナム語を知る10のこと』ページでも紹介していますが、cà phê(カ~フェ)【café/珈琲】 、sô cô la(ソコラ)【chocolat/チョコレート】のように音を聞いてすぐにピンとくるものが多く、フランス語由来の語彙を探すのもまた楽しいベトナム語の勉強でした。他にもpho mát(フォーマッ)【formage/チーズ】、xà bông(サボン)【savon/石鹸】、bánh(バィン)【pain/パン】などをよく目に、耳にしました。

…と、フランス語由来のベトナム語についていろいろ調べていたら、こんなサイトを見つけました。ベトナム語のページですが、タイトルは『ベトナム語におけるフランス由来のいくつかの名詞』という意味で、「パート1」「パート2」「続き、終了」という三ページからで成っています。

Một số danh từ gốc Pháp trong tiếng Việt (phần 1)
Một số danh từ gốc Pháp trong tiếng Việt (phần 2)
Một số danh từ gốc Pháp trong tiếng Việt (tiếp theo và hết)

私的大発見は、ốp la(オップラー)というベトナム語が【au plat/皿の上の】というフランス語に由来していることでした。これは、大好きなバインミーの種類のひとつ、bánh mì ốp la(バインミーオップラー)を注文するときによく見かけていました。目玉焼きにした卵をバインミーに挟み込んで食べるというシンプルな、でもとっても美味しいものなのですが、以前から「オップラーってどういう意味なんだろう、卵はtrứng (チュン)だけど…???」と疑問に思っていたのでした。ベトナム語的に正確に表現すれば、trứng ốp la(皿の上の卵=目玉焼き)となるかもしれませんが、ốp laだけでも十分に「目玉焼き」を表現している、ということなのだと思います。例えば「卵焼き」ならtrứng chiên(チュン・チェン)という単語を使い、「目玉焼き」とは区別しています(chiênは「揚げる」という意味で使われます)。「目玉焼き」をフランス語由来の単語で呼ぶベトナム語、もしかして植民地以前は目玉焼きという食べ方自体がベトナムには存在していなかったのかしら?なんて、想像を膨らませています。

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筆者がよく朝食に食べていたバインミー(右下)です。中身は見えませんが「オップラー」が挟まれています。これで約1万ドン(約50円)でした。

では、そもそもフランス語ではどうして目玉焼きを「皿の上の卵」と呼ぶのだろう…と疑問に思っていたら、今度はこんなサイトも見つけました。

目玉焼きはお皿で作る―平塚徹教授(京都産業大学)

目玉焼きは本来はフライパンで作らないということ、そしてフランス語の「plat」がそもそもどんなものでどんな役割を果たしているのか…などについて言及されています。非常に興味深いです。楽しく拝読させていただきました。

すでに知ってはいるけれど、フランス語由来だとは気づいていないベトナム語、まだまだたくさんあるんだろうなぁと思います。これからもそれらを見つけては確認していく作業をしていきたいです!

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お米のある風景

「看板紹介」のページでも紹介しましたが、ベトナム国内でよく見かける私の好きな風景、お米屋さん。ベトナムにはいろいろな品種のお米があって、毎回違う種類を買って試し、自分好みのものを探すのが、暮らしのひとつの楽しみでした。

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上の写真はホーチミンで私が住んでた家から一番近かったお米屋さん。以前に旅したカントーでは、下の写真のようなお米屋さんもありました。籠の感じが素敵です。

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実はこのお米の風景、年末年始に旅したインドのバラナシでも見かけました。先日写真を整理していたら発見して、あ、同じだと、妙に懐かしい気持ちになりました。それが↓です。近所のおじさんらしきお客さんの姿も見られました。

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こんなにお米に反応してしまうのは、自分も毎日お米を食べる場所で生まれ、生きてきたからなのかもしれません。食べる、生きる、旅する。日々の営みにお米が、欠かせません。

★インド旅の写真はこちらにアップしています。よろしければあわせてご覧ください。

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「ヘム」のこと

「ヘム日記の『ヘム』って何ですか?」というご質問をいただきました。

ヘムはベトナム語のhẻm(ヘ~ム)=「路地」のこと。私がホーチミンで暮らしていた約5年間、2回引っ越しをして、合計で3か所の家に暮らしたのですが、いずれも大通りには面していない路地のなかにある家でした。3軒とも偶然見つけた家でしたが、なんだか不思議なご縁を感じました。そして、私がいるところ=路地の自室からベトナム情報を発信してみよう、という想いを込めて立ち上げたブログを「ヘム日記」と名付けたのでした。懐かしいです…(笑)

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路地というと、人がやっと通り抜けられるような狭いイメージがあるかもしれませんが、写真のようにバイクも悠々通れる広めの路地がたくさんあります。民家が建ち並び、風通しをよくするために開け放たれたドアからは、家の中まで覗き見れてしまいます。自転車に乗った女性たちが、歌うような大声で果物やおこわを売り歩く姿もあり、ヘム散策は本当に楽しいのです。

北部では、ngõ(ゴ~)と呼ばれるという路地ですが、南部ではhẻm(ヘ~ム)のほうが一般的で、私はすっかりこちらのほうに慣れてしまいました。東京・江古田には「Ecoda Hẻm」という名のベトナム料理屋さんがありますが、ここのオーナーさんも、南部に親しんできた方なのかなぁなんて、勝手に想像させていただいています。

今後も現地に行くたびに、カメラを持ってヘム散策に興じたいと思っています。

★写真は以前旅をした、水上マーケットで有名な街、Cần Thơ(カントー)のヘムです。カントー旅の様子はこちらに書いています。よろしければあわせてご覧ください。

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新緑の秩父

いつもとあまり変わらない過ごし方をした、今年の連休(思えば昨年の連休も新居で引っ越し後の片づけをしたりとのんびり過ごしたのでしたが…)。唯一の遠出として、母の実家のある秩父へ行ってきました。秩父は芝桜で有名な羊山公園があり、ちょうど連休中は見納めの時期だったようで、西武秩父駅周辺は観光客で賑わっていました。母の実家はその駅から車で40分ほどかかる、山や川に囲まれた自然豊かな町。水が美味しいことでも知られている場所です(わざわざ他県から汲みに来る人も多いとか)。見渡す限りの新緑がとても綺麗で惚けていると、おじさんが「4月はもっときれいだった、いったい緑は何色あるんだろうってくらい」と教えてくれました。あたりまえのことだけど、その土地にいる人しか見られない風景が、きっとたくさんあるんだろうなぁ。夏にはジャガイモの収穫の手伝いに、また行けたらいいなと思っています。

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