8月1日(火)22時~『ガイアの夜明け』

先日、本当にほんの少しだけなのですが、お仕事で関わらせていただいたテレビ番組があり、まもなく放送となるため、下記にお知らせします。外国人技能実習生問題を特集したもので、そのなかにベトナム人実習生の事例も登場します。

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日時:2017年8月1日(火)夜10時~ テレビ東京

番組:日経スペシャル ガイアの夜明け「ニッポン転換のとき 第四弾 追跡!”絶望職場”の担い手たち」

概要:コンビニエンスストアや飲食店で目にする、外国人店員の姿。今後、労働人口が減少する日本では、外国人はますます重要な労働力となりつつある。外国人と国内の労働現場を結びつけるもののひとつが、「外国人技能実習制度」というシステムだ。外国人に技術を移転し、その国の経済発展を担う人材を育成する”国際貢献”が目的だが、実際には人手不足に悩む中小企業や農業、漁業といった一次産業に「労働力」を提供する役割を果たしている。しかしその現場の多くでは、違法な長時間労働や賃金の不払いといった問題が…。番組では、外国人が直面する過酷な労働現場を取材。その実態を明らかにするとともに、外国人労働者と共生を図る企業の取り組みも追った。私たちの暮らしを支えてくれる外国人労働力を生かしつつ、彼らのためにもなる「働き方」とは−−。(番組HPより)

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私も番組の全貌を知っているわけでは決してないのですが、とても興味深い内容で、少しだけでも関われたことをうれしく思いました。私自身、これまでに仕事などを通してベトナム人技能実習生問題の光と影を目の当たりにし、悶々とする気持ちを抱えてきました。今回この番組のおかげで、自分自身がこの問題についてあらためて考えるきっかけをいただいたように思います。ご興味ある方はぜひチェックしてみてください。

【参考】これまで外国人技能実習生問題を考える上で私が個人的に参考にさせていただいてきた、ジャーナリスト巣内尚子さんの二つの記事シリーズを、あわせて貼り付けておきます。ご興味ある方はぜひご参照ください。

● ベトナム人留学生はなぜ技能実習生を調査したのか (全6編)

● 孤立する技能実習生 (全3編)

From Hem

今日のベトナム語~ご出身はどちらですか?

 

昨日、とある通訳のお仕事がありました。詳細は書けないのですが、私は立場的には日本人の方に帯同して、一緒にベトナム人の方に会いにいきました。おふたりは初対面だったので、自己紹介から始めましたが、わりと早い段階で、日本人の方が「あなたのご出身は、ベトナムのどちらですか?」と尋ねました。実は私は、この質問が投げかけられたことがとても嬉しかったのです。主に二つの理由から。

一つは、私自身が知りたかったからです。私はベトナムの方にお会いするときに、「この人はベトナムのどこの出身なんだろう」と、とても気になります。いや、日本人でも何人でも、国籍を問わず、気になるのは私の一種のクセのようなものかもしれませんが、ベトナムの方々に特に尋ねてみたくなるのは、その発音やイントネーション、単語の地域差が、その人が口を開いた途端に顕著だからかもしれません。日本でお会いするベトナムの方は割合的に北部出身の方が多いと感じますが、それゆえ、ホーチミンでいわゆる南部弁を学習した私の発音との差が常々あり、気になってしまうのです。昨日のお相手もハキハキとした北部発音で話す方で、どこから来たのかな…と心の中で気になっていた私。ただ、通訳者という立場上、特に昨日の業務の性質上は、自分から勝手にそれを聞けずにいました。

二つ目は、私の隣にいる日本人の方が、今いる目の前の相手に関心を寄せていることが伝わってきたから。相手の出身地域がわからなくても、仕事上の話はできる状況でした。それでも、そのひとつの質問があったおかげでお相手は笑顔になり、素直にいろいろな話をしてくれました。案の定、ベトナム北部地域のご出身でした。日本人のその方とは、私はこれまで何度か一緒にお仕事をさせていただいているのですが、その過程において、通訳者である私にも、ベトナムという国や人々についてたくさん尋ねてくれる方でした。コミュニケーションの第一歩は、相手に関心を持ち、それを表現すること。そのことを久しぶりに目の当たりにできた、貴重なひとときでした。

「あなたのご出身は、ベトナムのどちらですか?」…このフレーズを私は、Quê của bạn ở đâu? (クエ・クーア・バン・オー・ダウ)と訳しました。直訳は「あなたの故郷はどちらですか?」 出身地について尋ねたいとき、ベトナム語でももちろんいくつかの表現ができるはずですが、私が現地で暮らしてきた経験から「故郷」=quê (クエ)という単語を用いるのが一般的であり、スムーズであるという印象です。このフレーズに私が少しのノスタルジーを感じてしまうのは、この「故郷」という単語を用いた感傷的な歌が、ベトナムには多いからかもしれません。

From Hem