2025年6月の活動記録

7月になりました。今年も上半期が終わってしまいましたね。みなさまいかがお過ごしですか。こちら甲府は「本当に6月?」という猛暑日の連続で、早くもエアコンガンガン生活に突入しておりました。暑さに負けずに頑張りたいところではありますが、頑張りすぎずに過ごすのも良いかなと思ってしまいます。

前回に引き続き、6月の活動記録を書いてみます。あいにく閑散期は続いていて、仕事はそんなに多くありませんでしたが、下半期(=例年は繁忙期)に向けた増加の兆しを感じる月でしたし、仕事以外の活動はなんだか充実していました。6月中に会えた友人に「いつもは仕事が少ないと焦って色々動いちゃうんだけど、今年は無理に動かず、調べものをしたり本を読んだりしてるんだよね」と話したら、「刃を研いでいるんだね」と言ってくれて、その表現がとても嬉しかったので、6月の私は刃を研いでいた、ということにしたいと思います。


●仕事

翻訳校正:最も多かったお仕事はやはりこちらで、日→越、越→日翻訳文書どちらの校正作業もありました。内容は法律文書、提案書、ユーザー向け利用規約、食事のメニュー表など様々でした。

音声生成:翻訳済みのベトナム語の文章を専用ソフトを使って音声にするお仕事で、先月もご依頼いただきました。内容は社内研修用資料(ハラスメント対策、熱中症対策)などでした。

学習相談室(オンラインレッスン):いつものご受講者様 2名に向けて実施しました。1名様はこれまで同様にテキストに沿った授業内容でしたが、もう1名様は「実用ベトナム語技能検定試験」の受験直前のタイミングだったこともあり、お互いに程よい緊張感を抱きながら試験対策をすることができました。

通訳:久しぶりに通訳の現場に行ってきました。私がしているのは「司法通訳」のジャンルで、何らかの事件が起こって初めて稼働します。声をかけていただける嬉しさ、有難さを感じつつも、そこには必ず困難を抱えた人の存在があることを忘れてはいけないと、身の引き締まる思いでした。


●その他

【1級を受けてきました】

去る6月15日、東京で「実用ベトナム語技能検定試験」を受けてきました。2級までは持っていたのですが、今年はついに1級が初開催!ということで、挑戦してみた次第です。1級の教室には40名以上の受験者がいて驚きましたが、偶然にも前の席と斜め前の席に知り合いが座っていて、とても和みました。

肝心の試験内容はと言うと、全体的に結構難しかったです。リスニング問題では集中力の途切れた終盤にだいぶ聞き逃し、筆記問題では並べ替えのパートに苦戦しましたが(5問中3問は Bó tay! でした)、わからない設問は早々に諦めてスピーディに進めたおかげで最後まで解き切ることができたのは良かったです。また、辿り着いた長文読解の最終問題、主題はまさかの哲学者カール・ポパーで、奇遇にも試験の2日前に彼の思想などを調べ、著書も手に入れていたところだったので驚きました。試験自体への手応えは微妙なところですが、最後に不思議なご縁を感じて高揚し、すっきりとした気持ちで帰路につきました。

当日は会場にベトナム人記者の取材も入ったようで、試験の様子についてベトナム語でもいくつかの記事が読めるのですが、そのひとつを本サイト「勝手に翻訳」のコーナーで紹介しています。あわせてご覧いただけたら嬉しいです。→こちら

【ベトナム料理に救われました】

急な暑さに体が追い付かず、早くも夏バテ気味の6月でしたが、そんなときに元気をくれたのは久しぶりのベトナム料理でした。市内のベトナム料理店から自宅にデリバリーをしてもらったBún bò(牛肉入り米麺)も Gỏi đu đủ tôm thịt(海老と豚肉入りパパイヤサラダ)も、高田馬場で試験終わりに食べた Bánh mì thịt nướng sả(レモングラス風味焼肉のバインミー) もどれも本当に本当に美味しかった。山梨にもベトナム料理店が急増中?らしいので、どんどん開拓していこう!と心に決めました。

【映画館に行けました】

6月は、3本の映画を劇場で見ることができました。一人暮らし時代にはこのペースで鑑賞できていたものの、コロナ禍や妊娠出産を機になかなかそうもいかなくなってしまった私にとって、これはとてつもなく嬉しい、大きな出来事でした。1本目は、哲学カフェ「すみっこやまなし」さん主催の上映会で『塀の中のジュリアス・シーザー』を。2本目は、市内のミニシアターでやっていた『小学校~それは小さな社会~』を、最終日に滑り込みで。3本目は、郊外のシネコンにて『それいけ!アンパンマン チャポンのヒーロー!』を。4歳の息子と初めて一緒に映画館に行けました。こんな日が来るのが夢でした。

【続けるって難しい】

5月の活動記録で翻訳家・エッセイストの村井理子さんについて触れましたが、ご著書『訳して、書いて、楽しんで』(CCCメディアハウス)の中に書かれていた、「私は自他ともに認める記録魔で、その日あった出来事も行動も、その時の自分の感情も、何でもすべて記録(Google ドキュメント)に付けていて、それがエッセイの執筆に役に立っている。」(大意)というお話が印象に残っていました。

すっかり村井さんに感銘を受けていた私は、「自分もやってみよう!!」と息巻いたのですが…これがなかなか続かないものですね。村井さんを真似てかなり仔細に書いてみる→2日で断念、もう少し簡潔に「業務日誌」的に書いてみる→3日で断念…という具合に、まるで「三日坊主」の手本のような体たらく。元々人生で日記を書き続けられた試しがない私、性格的に無理なのかな…と悲観したところで、ふと「学習を始めた頃のように、ベトナム語で書いてみるのはどうだろう?」と思い立ち、始めてみました。

高望みは良くないと痛感していたので、その日の出来事を箇条書きで羅列していく程度のシンプルな内容なのですが、これがなんとなく私に合っているのか、毎日必ず書くとはいかないまでも、いい感じに続けられています(こんな感じの日記です、というのは、また折を見て別途ブログに書いてみようかなと思っています)。自分の身の丈に合った、無理のない記録スタイルを見つけることが大切だったのかもしれません。そしてつくづく、何事も始めるのは簡単だけど、続けるって大変なことだなぁと感じるこの頃です。何かをやると決めてコツコツと続けられている人は、それだけで本当に凄いと思います。


6月の活動記録は以上です。

7月の活動記録には1級の試験結果も載せられるかと思います。猛暑の折、みなさまどうかご自愛ください。

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