2025年夏 ホーチミン旅の記録 | (2) フーンライに行きたい

現地で食べたいベトナム料理は無数にありましたが、「このお店に行きたい」と強く願っていたのはレストラン「フーンライ」でした。フーンライの独自性や個人的な思い出については、以前別の記事に綴りましたので、下記リンク先を覗いていただけたら幸いです。

ブログ – フーンライの思い出

今回、オーナーの白井さんがご不在であることは事前にお伺いしており、再会は叶いませんでしたが、移転した新しいお店を見てみたかったですし、久しぶりにフーンライの美味しいお料理を堪能したいという気持ちがありました。一人で行こうかな…と考えていたら、現地在住の友人が付き合ってくれることになり、お店で待ち合わせをしました。フーンライの移転先は私が宿泊したホテルからちょうど徒歩圏内で、ワクワクしながら向かったのですが、到着してその変わらない看板を見つけたとき、何とも言えない懐かしさがこみ上げてきました。しばしの郷愁に浸った後、やって来た友人と共に階段を上りました。

店内の写真はあまり撮らなかったので、ぜひお店のホームページやFacebookをご覧いただければと思いますが、以前よりも随分と広く、複数の大きく開放的な窓が印象的でした。笑顔で私たちを迎え入れてくれたスタッフの方々には、当然私が初めてお会いする方もいらっしゃいましたが、おひとり、おそらく長くここで働かれているだろう見覚えのある女性がいらして、ここでも嬉しくなりました。

友人と「茄子は絶対に頼もう」などと相談しながらディナーコースを注文。どのお料理も昔と変わらない素朴で丁寧な美味しさで、心底感激しました。

いただいたのは、

・春巻きの盛り合わせ Chả giò và bánh cuốn

・豆腐の肉詰めトマトソース Đậu hủ dồn thịt sốt cà chua 

・ベトナム風豚の角煮 Thịt kho tộ

・ナスのグリルネギ油風味 Cà tím nướng mỡ hành

・紫山芋のスープ Canh khoai mỡ

など。日本語はお店のホームページから拝借し、ベトナム語は木村が添えています(※10/10追記:ベトナム語表記をめぐって生じた疑問点などについては Instagram に投稿しました)。

ちなみに同行してくれた友人は、私が語学留学する前の2008年に、東京・池袋の語学スクールで初めてベトナム語を習っていたときのクラスメイトです。共に「ベトナムに住んでみたい」という希望があって、私が一足先に渡越、その少し後に彼女もやってきて、同じエリアに暮らしていました。在住時に二人で北部のサパに旅行に行ったら、池袋のクラスでお世話になったベトナム人の先生に再会するという奇跡が起きたこともありました。きっと私以上にベトナムに魅了された彼女は、私が2014年に帰国した後も変わらずに暮らし続け、今に至ります。お互いに年齢も重ね、取り巻く環境や日々の過ごし方も変わって、自分たちでもその変化に驚くほどで、それでもまた一緒に美味しいごはんを囲んで楽しい話ができるのは、本当に貴重なことだと感じました。

食後に、先述した女性スタッフの方が「あなたがいらっしゃることを聞いていました」と挨拶に来てくださいました。こうしたあたたかな接客にも感謝しています。気づいたら私たちはかなり長い時間滞在していて、お店の居心地のよさに時間が経つのを忘れていたようでした。

どんな相手や場所に対しても、「変わらないでいてほしい」と思うのは非常に傲慢なことだと自覚しているのですが、フーンライに対してはどうしても、これからも変わらずに存在していてほしいと願ってしまいます。また何度でも食べに行きたいですし、「ホーチミンに行く」という知り合いがいたら必ずお勧めするだろうと思います。かつて暮らした大好きな土地に、自分にとっての特別な場所(人)がある(いる)ことはこんなにも嬉しいのだと、あらためて気づかされた夜でした。

(旅の記録、つづきます)

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お店情報

Restaurant Huong Lai

Add: Floor 2, 60 Cach Mang Thang Tam St., District 3, Saigon / Entrance: next to 161 Vo Van Tan St.

ホームページはこちら、最新情報はFacebookページ

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