2025年5月の活動記録

あっという間の6月。寒暖差の激しい今日この頃ですが、みなさんお変わりありませんか。

私はと言えば、2025年の上半期がもうすぐ終わることに戦慄しています。ふと気づけば、1日が、1週間が、1か月が、まるで風のように通り過ぎていきます。風が去った後には、日々得られたものもたくさん残っているはずなのに、何を得たかを振り返る間もなくまた次の風がやってきて、目まぐるしく、ままならない日々。このままでは自分を見失ってしまいそうで、そして周囲への感謝の気持ちも忘れてしまいそうで、なんだか恐ろしいです。

そんな自分の意識を変えたくて、日々得たものをちゃんと大切にしたくて、ここに(公開できる範囲で)毎月の記録をつけていくことにしました。例えば1年後に振り返ったときに、自分はこんな風に生きていたんだとその足跡を慈しめるように。以下、ざっくりと「仕事」「その他」という項目を立ててみましたが、実際には両者は分け隔てられるものではなく、私の中では繋がりあっています。なお、私の日々には「子育て」が欠かせない大きな要素として存在しているのですが、それについては自分だけの日記にひっそりと書き留めておこうと思いますので、ここでは割愛します。


● 仕事

もともと閑散期の春ですが、5月は大型連休に加え子どもの体調不良などもあり、あまり多くの仕事をしませんでした。毎年この時期は仕事量の少なさに焦ってしまい営業活動に精を出したりもするのですが、今年は冬に働きすぎて疲弊していたこと、子の看病に専念したかったことなどから、無理をしないと決めました。

翻訳校正:私にとって最も日常的なお仕事です。原文と訳文を照らし合わせ、訳抜け、誤訳、表記ゆれなどがないかを細かくチェックします。多くが日本語からベトナム語に訳された文書ですが、時々逆パターンもあります。5月は食品加工などの分野の日越翻訳校正作業がありました。

音声生成:昨年頃から急増しているお仕事です。翻訳・校正済みの文書に対し、専用のソフトを使って自動的に音声(ベトナム語)を生成します。一つひとつの単語が正しく読み上げられているかを確認しながら、文中の間合いを設定したり、固有名詞の読み方を調整したりします。5月は同じく食品加工分野の音声を生成し、その音声が入った動画のチェックも行いました。

学習相談室(オンラインレッスン):以前よりご受講いただいている3名の学習者様に対し、それぞれのご希望にあわせた授業を実施しました。テキストを使って文法を中心に進められている方、6月の実用ベトナム語技能検定試験に備えている方、これまで北部弁を習ってきたので南部弁を知りたい!という方、三者三様の楽しい授業となりました。いつもありがとうございます。*学習相談室の詳細は〔こちら〕をご覧ください。

ウェブサイトのリニューアル:10年近くひとりで運営してきたこのサイトを、初めて人の御力を借りてリニューアルしました。一年近く前から水面下でずっと準備してきたので、こうして公開に辿り着けたことが何より嬉しいです。これに合わせて今後はコンテンツも充実させていけるよう頑張ります。*サイトリニューアルに関しては〔こちら〕をご覧ください。


● その他

・突然ですが、note をはじめました。『絵で見る日常生活の英語表現』(IBCパブリック編 | 2025年)との出会いをきっかけに、以前より抱いていた「日常的なベトナム語の単語こそあらためてきちんと覚えたい、そして何らかの形にしたい」という思いが強くなり、それを記録しておく場所として note を選びました。まだまだ試験運用中ですが、このサイトとは差別化を図り、「疑問を疑問のまま残しておける場所」として活用していけたらと思っています。

・英語翻訳者の村井理子さんが気になっていたのですが、そのエッセイ『訳して、書いて、楽しんで』(CCCメディアハウス | 2024年)がとても面白かったです。5年ほど前から本がなかなか読めなくなってしまった私ですが、まれに一気読みできる作品と出会うことができ、こちらがまさにそうでした。英語とひたむきに向き合うこと、どんな小さな疑問に対しても調査を怠らないこと、何でも記録をつけること…など感銘を受ける内容ばかりで、気づけばたくさんの付箋を貼っていました。これから彼女の訳書、エッセイを追うという楽しみができました。

・「すみっこやまなし」さんが主宰する哲学カフェに参加しました。初めて参加したのは2023年末に開催された『海辺の彼女たち』上映会+哲学カフェだったのですが、とても素敵な場だと感じて以後定期的に参加したかったものの、仕事や家庭の事情で思うようにいかず。ようやく5月に日が合い、念願叶って二度目の参加を果たせました。長年の一人作業生活に慣れてしまった私は、近頃は複数名の中に入って話すときに妙に緊張してドギマギしてしまうのですが、こちらの哲学カフェは主宰者の方の場づくりがお上手で、非常にリラックスした状態で対話に集中できました。フラットな関係性の中でさまざまな意見を交わせることの貴重さをあらためて感じました。


5月の活動記録は以上です。振り返ると少し穏やかな気持ちになれました。

6月も健康第一で、無理をせず。実用ベトナム語技能検定試験の1級受験など新しいことも待っているので、またその報告もできたらと思います。

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