
9月になりました。残暑お見舞い申し上げます。朝晩はだいぶ涼しくなってきましたが、日中はまだまだ暑いですね。みなさんはお変わりありませんか。
毎月3日までに、遅くとも5日までにこの活動記録を書き上げることを密かな目標にしていた私ですが、今月は色々あり、本日の公開となってしまいました。それでも、「早く書かなきゃ!」ではなく「早く書きたい!」と思えていることに、継続が苦手な自分にとってこの記録付けが良い習慣になったことを感じ、ちょっと嬉しくなりました。以下に8月を振り返ります。
● 仕事
下半期らしく仕事量が増えてきました。大変ありがたいことです。
・翻訳:久しぶりに日→越翻訳を担当しました。内容は山梨における多文化共生社会の形成をめざすVENTOSという団体の、会員募集を呼びかけるチラシのベトナム語版なのですが、実は私は同団体の会員でもあります。今後は言語を含むさまざまな面でご協力できたらと思っているところです。
・翻訳校正:日→越翻訳済み文書の校正作業を行いました。今月も件数としてはこちらが多かったです。ジャンルは地域医療、水産業、IT関連などさまざまでした。
・音声生成:ベトナム語に翻訳済みの文書を、専用ソフトを用いて音声にする仕事ですが、8月は「5S」にまつわる社内研修資料を担当しました。日本語の「5S」は「整理(Seiri)・整頓(Seiton)・清掃(Seisou)・清潔(Seiketsu)・しつけ(Shitsuke)」ですが、これらをベトナム語に翻訳する場合、(少々無理矢理な部分はあるものの)同じく「S」で始まるように「Sàng lọc – Sắp xếp – Sạch sẽ – Săn sóc – Sẵn sàng」を使用するのが一般的です。以前より折に触れて対峙していたこの表現ですが、目にするたび、最初に考えた人はすごいなぁと思います。
・学習相談室(オンラインレッスン):4名様に対し、それぞれのレッスンを実施しました。マンツーマンという本相談室の特性上、4名のみなさんは(当然ながら)お住まいも、ベトナムとのかかわり方も、ベトナム語学習歴も異なります。そしてそれぞれのお立場や観点からさまざまなご質問を私に投げかけてくださって、いつも本当に多くの刺激をいただいています。ご質問にはすぐに答えられないこともありますが、そういうときは少しお時間をいただいて調査し、後日あらためて私なりの見解をお伝えしています。「ベトナム語のことなら何でも聞いてください!」と胸を張って言いたいところですが、残念ながら今の私は何でも答えられるわけではないかもしれません。でも、「共に考える、悩む」という姿勢を大切にしたいと思っています。これからもぜひ、みなさんの学習の伴走者とさせていただけたら嬉しいです。
・通訳:ちょうど最近お会いした方から「普段はどんな通訳をしているのですか?」とご質問いただきましたが、現在の私は「司法通訳」「コミュニティ通訳」の分野に特化しており、最近では特に弁護士さんたちからお声がけをいただくことが多いです。8月は以前からの継続案件に加え、新規案件にも対応しました。
● その他
・勉強の一環で、通訳人が参加する刑事裁判を久しぶりに傍聴しました。今の私には、他の方が通訳している場面を見ることがほぼないので、傍聴はとても貴重な機会です。同時に、司法の現場を垣間見ることで、現状の制度(例えば技能実習制度)を再認識し、起訴されざるを得なかったその人について思いを馳せ、自分自身の気持ちを新たにすることができます。今後も定期的にこうした機会を持ちたいと思っています。
・お盆の時期、子は保育園を休むことにして、親子で一緒に過ごす時間を多く作ることができました。初めての場所に遊びに行ったり、前々からやってみたかったことに共に取り組んだりと、それなりに充実して楽しかったのですが、一緒にいすぎたせいか、お互いに喜怒哀楽の変化がめまぐるしかったような気もしています。子は夏の疲れのせいか8月後半に少し体調を崩し、それをもらったらしい私も仕事の進行に影響が出てしまいました。体調不良をきっかけに家庭内のバランスが崩れるたび、世の中、「健康ありき」で予定が組まれすぎていることを痛感します。これからも折に触れて自分の働き方や子どもとの過ごし方を考えることになるのだろうな…と、神妙な気持ちになる夏の終わりでした。
8月の活動記録は以上です。9月には、実は2年半ぶりとなる渡越を控えていて、現地での様子をまた本サイトでもお伝えできれば幸いです。夏の疲れがどっと出るこの時期、みなさんもどうか引き続きご自愛くださいませ。