医療通訳の勉強

私が暮らす山梨には、「AIMY – やまなし医療通訳研究会」があります。

山梨に移住した2021年に私はこの学習会を知り、できる限り毎回参加してきました。医療の基礎知識だけでなく、通訳として必要な技術や心構えを学ぶことができ、さらにベトナム語での通訳ロールプレイの時間がたっぷりあるのも魅力です(ロールプレイのみ言語ごとにグループに分かれます)。講師として、実際に医療通訳者としてご活躍中のベトナム人または日本人の方が参加してくださるので、ご指摘も的確で大変心強いです。そもそも自分の通訳の様子を専門家に見てもらい、コメントをいただけることなんて滅多にないので、とても貴重な機会だと思います。

私は医療通訳を専門としているわけではないのですが、過去に何度か病院で、患者さんと医療従事者の方々の間で通訳する機会をいただいたことをがあります。その時は事前に資料を読み込んで、言葉と心の準備をして臨みましたが、現場では医療通訳の難しさ(=必要とされる専門性の高さと広さ)を痛感し、一方でその必要性、重要性も身に沁みました。

医療について学ぶことは、決して一朝一夕でできるわけではありませんし、正直なところ、私には難しいな、無理かな…と思ってしまうこともしばしばです。それでも “通訳という立場から” 少しずつでも知識のベースアップを図ることができたら、と感じています。今後私に、実際の医療現場で通訳する機会があるかはわかりませんが、いつか来るかもしれないその時のために、また、普段自分がかかわっている分野や相手にこの学びを活かせるように、そして何よりも、医療を自分事として捉えられるように、AIMYの学習会には引き続き参加したいと思っています。

「会には興味があるけど、通訳経験がないし…」という方のために、申込フォームには「ロールプレイは見学する」という選択肢もあるようです。詳しくはこちらをご覧くださいませ。7月回は私も早速申し込みましたので、もしも画面越しにお会いできる方がいらっしゃったら、どうぞよろしくお願いいたします。