2025年夏 ホーチミン旅の記録 | (6) その他もろもろ

ここでは、一つの記事にするほどではない、滞在中の小さな発見や印象に残った出来事を列挙していきます。

●気候の話

残暑厳しい山梨を出発した私。到着の翌朝に、ホーチミンのほうが気温が低く、日差しもさほど強くないことに驚きました。多少の湿気はあり、街をしばらく歩くとすぐに汗ばんでしまうのですが(調子に乗って歩きすぎたことを猛省…)、それでもやはり過ごしやすかったです。雨季真っただ中のはずが雨の降らない日もあり、現地在住の友人達からも「異常気象」の声をたくさん耳にしました。

●両替の話

両替の記録(一部)

10,000円→1,770,000 VND

100USD→2,616,000 VND

円安を痛感。

●パウパトがやっていた!

ホテルのテレビをつけ、何気なくザッピングしていた時に、あるチャンネルで放映されていたのがアニメ「パウ・パトロール」でした。ここ数年、子どもと一緒によく見ていたので興味をそそられ、ベトナム語吹き替え版をそのまましばらく鑑賞しました。

登場人物の名前は英語名を踏襲しているようだ。それぞれの声は、全体的に日本語版と似ている印象を受ける。グッドウェイ市長はケント(ベトナム語版は英語版のままRyder)から見ると “Bác” か…などなど、さまざまな発見があって非常に面白かったです。後日あらためて調べたところ、「パウ・パトロール」という名前自体は、英語をそのまま使うか、ベトナム語にするなら “ĐỘI CHÓ CỨU HỘ”(=犬の救助隊) と訳すのが良さそうだとわかりました。馴染みのアニメをベトナム語で見るのは、いいリスニング練習になるかもしれません。

●新聞が売ってない?

滞在中はできるだけ毎日、現地の新聞(Tuổi Trẻなど)を買おう!と目論んでいたのですが、ホテル周辺ではなかなか売り場が見当たらず。昔は路上や公園のカフェに座っていると新聞売りの方がよく来てくれたものですが、そういう売り子さんにも出会うことができませんでした。場所の問題か、時間帯の問題か、果たして?私が熱心に追求できなかったせいもあり、結局、一度も新聞を手に入れることができませんでした。無念。

●コンビニで試食を

ホテルそばのコンビニに何度か買い物に行きました。店内はそれなりに広く、店員さんによる調理スペースや、お客さんが買ったものを食べられるイートインコーナーも備えているところだったのですが、うち1回、私が食品の棚を見ていると、女性の店員さん2人組が笑顔で近づいてきて、(確か英語で)「試食をどうぞ~!」と、小さなフォークの刺さった、小さな紙コップを手渡してくれました。そこに入っていたのは新作であろうインスタントラーメンで、店員さんからは「Spicy!」という注意喚起も。コンビニで試食?面白い!という高揚感と、その時の胃腸の調子の悪さがせめぎ合いながらも、取り急ぎその場で一口いただいてみたのですが、思いのほか辛くて叫び出しそうでした(私が、辛いのが苦手なだけなのですが)。気づけば店内にはラーメンの匂いが充満しており、日本の地元のコンビニでは遭遇できなさそうな、不思議な体験をしました。

●ユニクロへ

気になっていた UNIQLO Đồng Khởi 店を初めて覗いてみました。商品のラインナップやサイズ展開は基本的に日本と変わらないようでしたが、ベトナムならではのご当地Tシャツ(ミッキーとのコラボや、ベトナムのデザイナーさんたちとのコラボ)が多数あり、どれもとても可愛くて目を引きました。また、店内のパネルや(後からチェックした)ウェブサイトもすべてベトナム語で展開していて好印象。

しかしながら価格はほぼ日本と同じ…ベトナムでは高級ブランド扱いなのでは?と感じましたが、実際のところどうなのでしょう。現地ユーザーの声を聞いてみたくなりました。

●もっとベトナム語を楽しみたい!

約10年ぶりに再会したSさん、初めましてのNさんと共に食事をしたベジタリアン料理のお店にて、壁にかかっていた “NÓI KHẼ CƯỜI DUYÊN”(=静かに話し、魅力的に微笑もう)。これを見て、「表現が素敵だよね、こう言われたら大声でガハハと笑えないよね」と三人でひとしきり盛り上がりました。そして「何と書いてあるかはわかるけど、こういう巧みな表現は自分ではなかなか思いつけない」という、ベトナム語非ネイティブ話者同士の悩みも共有。もっともっとベトナム語を味わいたい!自然に扱えるようになりたい!と気持ちを新たにしました。

(旅の記録、次で最後です)

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