あらためて「看板」の話

私にとっての「看板」

もうずいぶん昔の話ですが、2009年にホーチミン市に渡り、大学でベトナム語を学び始め、しばらくした頃だったでしょうか。街の看板が気になる時期がありました。来越したばかりの時は全く読めなかったはずの看板が、日に日にわかるようになり、とても嬉しかったのです。

一方で、まだまだ知らない単語ばかりで全く理解できず、「私のベトナム語レベルはまだこんなものなのか」と落ち込むこともありました。そんな時はスマホで写真を撮り、帰宅して辞書を引き、解読を試みていました。この方法はとても勉強になり、調べた単語や表現は記憶にも深く残りました。看板は、私を一喜一憂させてくれる存在で、そして単純だけどとても大切な、ベトナム語学習の動機になってくれたように思います。

「看板を読む」再始動します

そんな私は、在住時に撮り貯めた写真や、その後も渡航のたびに撮影した写真を使って、2019年頃より Instagram上で「看板のベトナム語を読む」という投稿をし、ベトナム語を紹介していました。

楽しく、マイペースに続けてきたつもりではあるのですが、私のSNSへ向き合う気持ちには非常に波があり、どうにも更新が滞りがちに。でも、看板への思い入れ(?)は変わらずにありますし、お気に入りなのにまだ紹介できていない!という画像のストックも多く、これからもライフワークとして細く長く続けていけたらと、今年は実験的にこのウェブサイト内に投稿することにしました。インスタ上でもあらためて専用アカウントを作成し、連動させていこうと考えています。

今後、やっぱりインスタだけにしたほうが気軽でいいな、となるかもしれませんし、意外とサイト内のほうが続けやすいなと感じるかもしれません。またその都度、方法を変えていくことになるかもしれませんが、どうか見守っていただけましたら幸いです。

掲載方法について

次の記事より始まる「看板を読む」シリーズは、以下のようなルールで掲載いたします。

(1) 便宜的に「看板」と言っていますが、掲示物、横断幕、店のメニューなど、看板に限らずさまざまな対象のベトナム語を取り上げます。

(2) 掲載する画像は、木村自身が撮影したものです。その多くは2009~2014年当時の、ホーチミン市内のものになるかと思いますが、昔の画像ですので、2026年現在とは掲示内容、表記方法等で異なる部分が多々あるかもしれません。どうかご了承ください。撮影年や撮影場所がわかる場合には明記しますが、特に記載のないものは「不明」としてご理解いただけたらと思います。

(3) 日本語を都度併記しますが、それらは木村の調査や経験による仮訳です。他にもさまざまな訳し方や言葉のチョイスがあるかと思いますので、みなさまもぜひご検討ください。

(4) 漢越語で、由来となる漢字がわかる語には【 】を用いて記載します。調査が足りず、漢字が抜けていることもあるかもしれませんが、ご容赦ください。機会があれば、それを教えていただけましたら幸いです。

掲載例:

ホーチミン市の街角にて

CẤM ĐẬU XE 2 BÁNH

「二輪車の駐車禁止」

● cấm:【禁】禁止する

● đậu:駐車する(=đỗ)

● xe 2 bánh:二輪車(xe は車両、bánh はここでは車輪のこと)

今の所は、こんな感じで考えています。

前置きが大変長くなりましたが、次の記事から「看板を読む」リスタートです。よろしくお願いいたします。

木村友紀

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