
気づけばもう師走。2025年が終わろうとしているなんて信じられません。みなさんはお変わりありませんか。私は11月下旬に子から風邪をもらってしまいましたが、今は元気になりました。いよいよ本格的に寒くなってきましたので、暖かくしてお過ごしください。以下に11月を振り返ります。
● 仕事
ありがたいことに繫忙期が続いています。
・翻訳校正:いずれも日→越翻訳済み文書の校正ですが、11月は医療関連の研修資料を担当する機会が多かったです。私自身は医療通訳者としての経験はまだまだ非常に少ないのですが、定期的に医療通訳のための勉強会に参加していて良かったと感じました。その他、熱中症予防、農業、品質保証、日本語学習などに関する文書を校正しました。
・学習相談室(オンラインレッスン):11月は定期的にご受講いただいている1名様に向けてレッスンを行いました。私自身や別のご受講者様でも体調不良によるキャンセルが発生した月でしたので、みなさんどうかご無理のないよう、引き続きご自愛くださいませ。
・通訳:司法通訳関連で複数の案件が並行して続いており、県内のあちこちに出動しています。また勉強のため、ベトナム語通訳人が参加する公判の傍聴に行くこともできました。私も引き続き精進していきたいと思います。
● その他
・子と共に「てつがくランドアートワークショップ」というイベントに参加しました。参加者はいくつかのグループになり、4つのお題の中から1つを選んで、自然に落ちているものを拾ってお題を表現する作品を作ります。ポイントは「選んだお題は他のグループには秘密」という点で、他のグループからその作品がどのお題を表すのかを当ててもらう、ゲーム形式のワークショップでした。未就学で最年少でもあった我が子はどこまで楽しめるだろうか…と若干心配していたのですが、そんな心配をよそに、子はマイペースに葉っぱや石を見つけて手に取り、小学生のお兄ちゃんともおしゃべりしながらアクティブに作業していて、嬉しいやら驚くやら。親子で楽しめ、いろいろな発見ができた、とても素敵なイベントでした。ちなみにこの日は車を運転するようになってから初めて、1時間以上のドライブを経験。私も少しは成長できているでしょうか。

・こちらは私一人でですが、とある読書会にも参加しました。以前、好きな本を持ち寄ってそれを紹介するというタイプの読書会には参加したことがありましたが、今回は課題図書が指定されていて、該当箇所を読んでから参加する形式。ちなみにその課題図書はキム・ジヘ著「差別はたいてい悪意のない人がする」(大槻書店)で、私は今回初めて読みましたが、とても考えさせられる…というよりも、身につまされる、差別は決して他人事ではないのだと思える内容で、ずっと昔、大学の先生から言われた「差別は誰の心の中にも存在する」という言葉を噛みしめながら読み進めました。読書会当日は、参加者の方々の多様な意見を拝聴しながら、現実世界に渦巻く差別の問題に向き合うと同時に、私自身の中にある(かもしれない)差別意識にも対峙する機会となりました。考えることを止めてはいけないと、気持ちを新たにしました。ちなみに、本書の韓国語原題は「善良な差別主義者」を意味するそうで、日本語訳との違いも興味深いです。
11月の活動記録は以上です。短くて悲しいけれど、良い秋だった気がします。そして少し気が早いですが、ここをご覧いただいているみなさんへ、今年も大変お世話になりありがとうございました。みなさんのご健康、ご健勝をお祈りするとともに、2026年もどうぞよろしくお願いいたします。新しい年にもまた、元気にお会いすることができますように。
