
新年、あけましておめでとうございます。2026年になりましたね。
みなさま、年始はいかがお過ごしですか。私は本日が仕事&保育園初めで、通常営業が再開しました。冬休みの間は、プライベートでも仕事でも色々とやりたいことがあったのですが、子と共に軽い風邪を引いてしまい、自宅で身体を休める日々となりました。頭の中で予定していたことも、お正月らしいこともほとんどできずに過ぎ去ってしまいましたが、これもまた、後から思い返すと貴重な日々だったと言えるのかもしれません。
ベトナムの旧正月はまだまだこれからですね。今年は2月17日が旧暦の元旦とのこと。私は毎年この、Tết Dương lịch(新暦の正月)と Tết Âm lịch(旧暦の正月)の狭間の、なんとなく心がソワソワ、ウキウキする感じが妙に好きです。向こう約1か月間を、この不思議な気持ちで楽しんでいきたいと思います。
さて、以下には2025年12月の活動を振り返ります。本来は年内にこの記録を済ませ、その後にあらためて新年のご挨拶をしたかったのですが、それをできずにまとめてしまうのが、何とも私らしい幕開けです。
● 仕事
・翻訳校正:いずれも日→越翻訳済み文書の校正でしたが、12月はご依頼の数が多く、ジャンルは出産・子育て、国民年金・国民健康保険、サステナビリティ経営、人事考課制度、機内食メニュー、自然災害など多岐に渡りました。
・学習相談室(オンラインレッスン):12月は定期的にご受講いただいている1名様に向けてレッスンを行いました。また、ご新規の2名様よりお申込みをいただき、それぞれに体験レッスンを実施させていただきました。1名様は初めましての方だったのですが、もう1名様はお名前に見覚えが…。事前のやり取りの中で、なんと約14年前、ホーチミン市人文社会科学で共にベトナム語を学んだ方だったとわかり驚きました。年の瀬に新たなご縁や再会があったことをとても嬉しく感じました。学習相談室は2026年も引き続き開講してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。
・通訳:司法通訳として複数の案件が並行して続いており、県内のあちこちに出動しています。今後も気を引き締めて、通訳としての役割をしっかりと務めたいと思います。
● その他
・2025年に哲学カフェに時々参加できるようになり、この活動記録でも何度か紹介させていただいた市民サークル「すみっこやまなし」さん。12月はすみやまさん3周年企画として映画『プリズン・サークル』の上映会があり、観に行ってきました。毎年、配信では見られない貴重な映画を上映してくださるすみやまさんですが、2023年末にはベトナム人技能実習生の現状を描いた『海辺の彼女たち』が取り上げられ、私がすみやまさんを知ったきっかけにもなりました。
さて、『プリズン・サークル』は、島根県のある刑務所を撮影、取材したドキュメンタリー作品ですが、ここは受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す「TC(Therapeutic Community=回復共同体)」プログラムを日本で唯一導入している刑務所だそうです。
受刑者の方々は対話を通して、これでもかと言うほど自分と向き合います。犯罪に至ってしまった当時の心情や、自身の根幹となる生育環境や人間関係を受け止めることは、時に大きな苦痛を伴う作業だと思うのですが、映画ではその大変さと大切さが真摯に描かれていました。TCのような取り組みは決して受刑者の方々に限らず、すべての人が必要とした時にアクセスできるべき重要な取り組みだと思うのですが、そうした機会が少ないのも事実で、現にTCプログラム自身も他の刑務所へと広がるまでには至っていないようです。
映画上映後には、坂上香監督と西澤哲先生(山梨県立大学特任教授・子ども虐待の専門家)の対談も拝聴することができました。お二人の本音全開トークが非常に面白く、映画製作の裏話などもたくさん聞けて良かったのですが、坂上監督が仰っていた「受刑者にも人権はあるのに、尊重されていない。法務省と度重なる交渉の末、『プリズン・サークル』以降は受刑者の肉声を届けられるようになったが、顔へのモザイクは(本人が同意しているのに)いまだ取り去ることができない」というお話が強く印象に残りました。そして、ふと、自分の仕事と照らし合わせ、もしも外国人の受刑者がTCプログラムへの参加を希望し、その人の日本語が堪能ではなかった場合、言語による対話をベースとするTCにおいては、その人の母語がどの程度保障されるのだろう?(例えば、通訳はつくのだろうか?)という疑問が浮かびました。誰かと話したいテーマです。
*(本サイト内)『海辺の彼女たち』感想をまとめたブログ記事はこちら。

・手帳だけはいつまでも紙で持ち歩きたい私ですが、12月には “Studio Mui” のブック&手帳カバーに出会いました。可愛らしいパステルカラーは、持っているだけで心躍りますし、ゆとりある設計のB6判は、手帳にあれこれ挟んだり貼ったりして最終的に厚みが出てしまう私にはとても嬉しいです。そして、このゆとりのおかげで、手元にあった『五味版 学習者用ベトナム語辞典 増補改訂版』(全1235ページ)がぴったり収まるという大発見をし(本当にジャストフィット‼)、最近はこちらの辞書カバーとして使っています。辞書を引くのがまた一段と楽しい作業になりました。
高校時代の友人が立ち上げた “Studio Mui” ですが、”Mui” は「無為」に由来するそう。ベトナム語にも馴染みのある綴りで、勝手に親近感を覚えています(Mùi : 匂い・香り、十二支のひつじ / Mũi : 鼻、岬 など)。コンセプトもプロダクトも素晴らしいので、ぜひご覧になってみてください。
12月の活動記録は以上です。
年を越すと寒さが一層増しますね。みなさん引き続きお体に気を付けて、暖かくしてお過ごしくださいませ。2026年も変わらず翻訳&校正業、通訳業、そして学習相談室の運営に精を出していきたいと思いますので、あらためまして、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
