※以下は、2026年4月7日にnoteに公開した記事を、本サイト内に転載したものです。
少し前のことになりますが、日本各地が大雪に見舞われた1月下旬。ベトナムの新聞をチェックしていたら、この大雪のことが以下の記事になっていることに気づき、内容を確認してみました。
Tuổi Trẻ | Tuyết lớn làm tê liệt sân bay ở Nhật Bản, 7.000 hành khách mắc kẹt
まず記事のタイトルに “Tuyết lớn làm tê liệt sân bay ở Nhật Bản, 7.000 hành khách mắc kẹt” とあります。急ぎ訳すと、「大雪で日本の空港が麻痺、乗客7千人が足止め」といった感じでしょうか。
本文の出だしは “Tuyết rơi dày kỷ lục đã khiến hệ thống giao thông quanh sân bay New Chitose ở Hokkaido, Nhật Bản gần như tê liệt.” となっていて、「記録的な大雪により、日本・北海道の新千歳空港周辺の交交通網がほぼ麻痺した」との意味合いです。
ここで注目したいのが tê liệt という単語。上記2か所では「麻痺する」と訳しましたが、今回の文脈では「機能停止した」などとしても良いかと思います。
私が最初にこの単語を知ったのは医療の分野で、すなわち「手足の麻痺」を “tê liệt tay chân” などと表現するものとして認識していました。例えば『医療通訳学習ハンドブック』(2020年 赤石書店)にも381頁に「しびれ・麻痺 tê; tê liệt」という記載があります。
医療現場で役立つ知識! 8ヶ国語対応 医療通訳学習ハンドブック
しかし、そうか、今回のように「空港が麻痺」「交通網が麻痺」といった社会インフラに対しても使えたよね…!と、日本語とベトナム語の共通性を再認識し、妙に嬉しくなりました。
念のため、tê liệt を各種辞書で確認し、記録しておきます。
☟五味版学習者用ベトナム語辞典 増補改訂版
☟詳解ベトナム語辞典
☟オンライン辞書Tratu
ちなみに(私の苦手とする)英語ではどうなのだろう?と、試しにChat GPTに尋ねてみたのですが… その回答を鵜呑みにして良いものかわからず、英語の調査は一旦諦めることにしました。英語でも調べたいな、とか、さらに他の言語での「麻痺」の使われ方はどうなのだろう…?など、疑問と好奇心が広がりを見せましたが、今の私には収拾がつかなくなってしまいそうで、取り急ぎここまで。余力が生まれた際に、追いかけてみたいトピックです。
以上
