今日のベトナム語~mối その後

※以下は、2026年3月6日にnoteに公開した記事を、本サイト内に転載したものです。


「noteは毎月更新しよう、なんだったら毎週更新しよう」と意気込んでいた私ですが、気づけば1か月も間が空いてしまいました。定期的に、こまめに文章を書き続けられる方を、心から尊敬します。何事も習慣になるまでは、たゆまぬ努力が必要ですね…。

さて、1か月前に書いた記事はこちらでした。

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公開後、初めてnote上でコメントをいただいたり、知人から感想のご連絡をいただいたりして、ベトナム語をきっかけに生まれる交流や知識の交換が、私にとってはとても有難く、嬉しいものであることを実感しました。そしてあらためて、「ベトナム語の類別詞って独特の難しさがあるよなぁ…」という気持ちになっていたのですが、その後、仕事(翻訳チェック)の中で再びこの “mối” に出会う機会があったので、以下に用例として記録しておきます。長い長い文章からの一部抜粋であり、かつ固有名詞を伏せている点、予めご了承くださいませ。

①原文:深い絆
 訳文:mối dây gắn kết sâu sắc

・mối:類別詞
・dây:糸、ひも ←名詞!
・gắn kết:結びつける、繋げる
・sâu sắc:深い
「深く結びつける糸」→「深い結びつき」→「深い絆」

②原文:そういう思いを持ちながら、この●●に接しております。
 訳文:Với suy nghĩ đó, tôi theo đuổi mối liên kết này với ●●.

・theo đuổi:追い求める、追究する
・liên kết:連結する ←動詞(⁉)
「この●●に接している」という日本語を、「●●とのこのつながりを追求していく」という形でベトナム語に訳出する翻訳者様のワザに唸りました。文章全体をご紹介できずに心苦しいですが、前後の繋がりからとても素晴らしい訳し方だと感じられました。

ところで、どの辞書でも “liên kết” は動詞「連結する」として紹介されていますが、ここでは mối を冠することで名詞的に使われているのだと思います。ただそうすると、前の記事で書いた “mối đe dọa”(脅威)と同様、研究者によっては「動詞を伴う場合は類別詞とは見なさない」という立場も浮上するわけでして、”mối” に対する混乱、再び…となるのですが、一旦置いておくことにします。

しかし、①②共に成程と、自分からはこれらの表現は(残念ながら)すぐに出てきませんが、”mối” に対するイメージができていたため、すんなりと受け止めることができました。そして、他の方が翻訳した文章を日々拝読できるというのは、なんと有難いなのでしょうか。校正者の特権であり、学びの宝庫でもあることを再認識し、これからもこうした機会を大切に、精進することを誓った私でした。また新たな “mối” の用例に出会ったら、記録してみたいと思います。

以上

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